白川美也子講演 心的外傷を生き延びるということ
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2011年の東日本大震災から既に4年が過ぎようとしています。本講演においては、不思議な経緯で岩手県教育委員会の宮古・山田地区の学校支援と盛岡市の単科精神病院におけるトラウマ外来設立に携わることになった講師が、月に2回の一泊二日の被災地支援の体験から学んだこと・広く伝えたいことについてお話しします。
・ 災害による直接的な影響
・ 被災地における子ども虐待やDV・性被害などの発現、露呈、深刻化
・ 徹底的な資源の欠如という観点における大震災と子ども虐待とDVの現場の類似性、その対処方法
・ 災害時の学校資源の有効性について
・ 対人暴力被害の支援者が災害支援に従事して考えたさまざまなこと。
単に災害の悲惨(心的外傷)を語るだけでなく、そこから私たちが得られる人生への態度—外傷後成長や外傷後成功についても触れ、広く心的外傷を生き延びることによって得られる智慧や希望についても伝えられればと思います。
尚本講演による収益は主催のJEMDRA-HAP(日本EMDR学会人道支援プログラム)の災害支援のための緊急時活動費に寄付されます。
講師: 白川(西)美也子(しらかわ・にし・みやこ)精神科医、臨床心理士
日時: 3月1日 日曜日 開場:12:00 講演:12:30-15:30
場所: 明治大学アカデミーコモン309B (東京都千代田区神田駿河台1-1)
参加費: 2000円
対象者: 家族と子供の支援、災害支援にご興味のある一般の方・学校関係、医療関係、支援専門職の方
主催: 日本EMDR学会 HAP委員会
申込:http://kokucheese.com/event/index/259113/
PDF版のご案内はこちらから→クリックして表示
講師プロフィール:
白川(西)美也子(しらかわ・にし・みやこ)
精神科医、臨床心理士
浜松医科大学卒業後、独立行政法人天竜病院精神科医長、浜松市精神保健福祉センター所長、国立精神・神経センター臨床研究基盤研究員、昭和大学精神医学教室特任助教を経てこころとからだ・光の花クリニック院長。クリニックでの臨床活動と共に、社会福祉施設など地域における臨床研究、トラウマに関するケアや治療技法の普及に努めている。
主要著書(共著)『性暴力被害におけるPTSD』(日本評論社、2001)、『心的トラウマの理解とケア』(じほう社、2001)『無意識を活かす現代心理療法の実践と展開—メタファー・トランス・リソース』(星和書店、2004)、『埋葬と亡霊』(人文書院、2005)、『子どもの精神医学』(金芳堂、2008)、『犯罪被害者のメンタルヘルス』,(誠信書房, 2008)、『支援と復興の災害心理学』(福村出版、2012)